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2025年は社会保険大改悪により社会保険料が増加します!第三弾 はぐくみ企業年金基金とは?

はぐくみ企業年金基金を利用して、社会保険料の増加に備えましょう!

経営者の皆様にとって、社会保険料をはじめとした税金は重く感じているのではないでしょうか。

ソクデルでは社会保険料の増加に備えて、7つの対策をご紹介しています。

第一弾ではそのうち2つの対策を、第二弾では1つの対策をご紹介しました。

まだお読みになっていない事業主様は、ぜひ第一弾からお読みください。

第一弾はこちら

2025年は社会保険大改悪により社会保険料が増加します!本稿を読んで備えましょう!第一弾

第二弾はこちら

2025年は社会保険大改悪により社会保険料が増加します!第二弾 事前確定届出給与とは?

対策③:はぐくみ企業年金基金を利用する

近年、企業の福利厚生制度の充実が求められる中で、従業員の将来の生活を支える企業年金の重要性が高まっています。

特に福祉・医療・介護業界では、長く働き続けることが求められる一方で、退職後の生活資金の確保が課題となっています。

こうした背景のもと、2018年に設立されたのが「はぐくみ企業年金基金」です。

はぐくみ企業年金基金は、厚生労働大臣の認可を受けた確定給付型(DB)の企業年金制度です。

特に医療・保育・介護といった福祉業界に従事する人々を対象に、安定した老後の資産形成を支援することを目的としています。

加入対象と掛金制度

はぐくみ企業年金基金の加入対象は、厚生年金の適用事業所に勤務する70歳未満の職員および役員です。

雇用形態を問わず、広く加入することが可能なため、多様な働き方をサポートする仕組みとなっています。

掛金については、企業が負担する形で、月額1,000円から給与の20%(上限40万円)まで設定可能です。

給付の種類

はぐくみ企業年金基金では、主に以下のような給付が用意されています。

老齢給付金:20年以上の加入期間がある場合、退職後に年金または一時金として受け取ることができます。

脱退一時金:加入期間が1ヶ月以上20年未満で退職した場合、一時金が支給されます。

遺族給付金:加入者が亡くなった際には、遺族に対して一時金が支給されます。

はぐくみ企業年金基金を利用することでなぜ社会保険を削減できるのか

役員、従業員ともに給与の一部、最低1,000円から給与額の20%まで(最大40万円)を掛け金とすることでその分は社会保険の適用対象外となります。

つまり月給30万円の従業員がいる場合、最大で6万円をはぐくみ企業年金基金の掛け金とすることができ、社会保険の適用は24万円とすることができるのです。

これは役員にも適用ができる為、第二弾で取り上げた事前確定届出給与と組み合わせることで社会保険料の削減を効率的に行うことができるでしょう。

また、はぐくみ企業年金基金の掛け金に関しては全額損金算入されるため、法人税の削減にも役立つでしょう。

はぐくみ企業年金基金の導入フロー

①はぐくみ企業年金基金について知る

本稿をお読みになって、はぐくみ企業年金基金について興味を持たれましたら、まず専門のHPやオンラインセミナーなどを通じてはぐくみ企業年金基金について知ることから始めましょう。

一見、とても便利な制度ではあるのですが、導入するにあたっては対象の事業主など様々細かく定められています。

その中でまずは御社がはぐくみ企業年金基金の制度の対象になっているのか確認しましょう。

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②申し込みから契約締結まで

ステップ1:ヒアリングシートの記入

はぐくみ企業年金基金について理解が得られましたら、はぐくみ企業年金基金の専門ページなどからヒアリングシートをダウンロードし、記入していきます。

ヒアリングシートに関しては、はぐくみ企業年金基金についての理解がある前提で作られているものですので、ご注意ください。

ステップ2:見積及び導入効果シミュレーションの提示

ヒアリングシートの提出が完了すると、はぐくみ企業年金基金の運用にあたって見積と導入効果シミュレーションが提出されます。

その結果を見てから導入を決定しましょう。

ステップ3:最終打ち合わせ(契約直前オンライン面談)

見積及び導入効果シミュレーションの内容に納得されましたら、事前面談を行います。

事前面談にて、疑問点や不明な内容を明らかにするようにしましょう。

この面談を終えると、導入申込書が発行されます。

ステップ4:契約の手続き/締結(電子契約)

導入申込書をもとに電子契約を行います。

契約に関しては送られてきた契約書の内容に問題がなければ、承認作業を行います。

承認作業が完了後、契約が締結となります。

③利用開始までの各種手続きを行う

導入月の約5~6か月前の工程
導入月の5~6か月前には導入に関する初期費用の支払及び制度設計、従業員の登録を行います。

導入月の4か月前の工程
このタイミングで、従業員への説明会、規定類の手続き、導入申請書類の作成を行います。

導入3か月前の工程
導入の3か月前には、給与システムへの登録、資格取得届の送付、規定の届出、導入申請を行います。

上記で説明した各種手続きに関しては、導入する企業によって内容や順序が異なる場合がありますので、専門サイトや専門家に相談しながら進める必要があるでしょう。

2025年は社会保険大改悪により社会保険料が増加します!第二弾 はぐくみ企業年金基金とは?まとめ

はぐくみ企業年金基金は、特に福祉・医療・介護業界をはじめ、様々な業界で働く人々にとって、将来の生活を支える重要な制度です。

企業にとっても福利厚生の充実と税制優遇のメリットがあり、従業員にとっても安心して働き続けられる環境が整います。

企業年金制度を活用し、より良い職場環境を築くことが、今後ますます重要になってくるでしょう。

事業主にとって社会保険料の増加は重くのしかかるものとなっているはずです。

今後の社会保険料の削減に向けて、ぜひはぐくみ企業年金基の導入を検討してください。

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